2017年1月14日付 日本経済新聞朝刊文化欄

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"新境地に踏み出す女性の和楽器奏者が相次いでいる。ソロプロジェクト「バンブー・フルート・オーケストラ」名義で活動する辻本好美は、昨年9月、女性のソロ尺八奏者として初めてメジャーデビューを果たした。
元日にNHK・Eテレの番組で辻本と共演した鼓奏者の福原千鶴も、ジャズや現代詩との融合で古典邦楽の枠を飛び越える一人だ。東京芸大で邦楽打楽器の囃子(はやし)を専攻し、博士号を取得。サックス奏者の坂田明らとの共演を経て、13年にピアノ奏者のスガダイロー、ミュージシャンの日比谷カタンと演奏・朗読のユニット「朗読幻奏」を結成した。

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ポーランドのジャズフェスに出演した囃子方の福原千鶴(C)Slawek Przerwa/NFM

昨年11月に出した初リーダーアルバム「文の鼓」でも坂田やピアノ奏者の佐藤允彦らと共演。鼓演奏のほか、谷川俊太郎や梶井基次郎らの詩を朗読している。囃子方は通常、掛け声以外は声を出さないが、福原は朗読やボーカルも披露し、異彩を放つ。

6歳で囃子方を始めたが「高校時代は軽音楽部に入って大好きな椎名林檎さんの曲を歌っていた」。古典邦楽と異なる西洋音楽のリズム感を体得するため「人前では演奏しないけれど、6年前からドラムを学んでいる」と明かす。"(大阪・文化担当 多田明)一部抜粋